海外旅行の準備をしていると、ネット環境ってどうするのがいいんだろう…というのは避けて通れません。SIMやeSIM、モバイルWi-Fiなどいろいろな方法があるけれど、それぞれの使い方や注意点までは調べてもピンとこないことも多いと思います。
この記事では、海外旅行好きでSIM・eSIM・モバイルWi-Fiのどれもよく使用している私が実体験をもとに、よくある不安やトラブルをQ&A形式でまとめました。旅行がもっと安心して楽しめるように、知っておくと役立つチェックポイントも一緒にみていきます。

私も最初は「空港カウンターって分かりやすい?」「設定って難しい?」と心配していましたが、実際に使ってみて分かったことがたくさんありました!
SIMカードのトラブルと解決法

海外旅行で最もよく利用されるのが現地キャリアのSIMカードです。空港での受け取りや手続きに不安を感じる人は多いですが、実際は想像よりスムーズに進むことがほとんどでした。ここでは、よくある3つの疑問と解決法を体験談を交えつつ解説していきます。
空港カウンターは分かりやすい?並び時間は長い?
SIMカードのカウンターは、どの空港でも分かりやすい場所に設置されていて、迷ったことは一度もありません。購入時に送られてくるバウチャーには地図が付いており、簡単な案内図や写真付きで丁寧に説明されていることも多いです。

空港は広いイメージがありますが、出口を出てからは意外とコンパクトな造りが多く、大体の空港のロビー周りは端から端まで歩いても数分程度。実際には出口付近にあることがほとんどなので、探し回ることはほぼありません。そもそも現地で購入するお客さんがメインなので、分かりやすい場所にあるのが前提です。
並び時間についても心配はいりません。今まで数回利用しましたが、長くても前に1〜2人程度で、数分以内に順番が来ることが多かったです。スタッフが慣れているので、手続きも非常にスムーズでした。eSIMの設定にかかる時間と比べると、カウンターでの手続きは戸惑ったり悩んだりしないため、むしろ早く感じるほど。現地に到着してすぐ通信を使いたい人にも実は効率的な方法です。

この前も、出口を出てから迷うことなく列も短くてスムーズに受け取れました!
英語ができなくても手続きはできる?
スタッフは外国人対応に慣れており、英語ができなくても問題なく手続きできます。先日も、購入時に送られてくるバウチャーのQRコードを提示するだけで、スタッフが把握して作業を進めてくれました。
バウチャーは日本語で送られてくる場合が多いですが、「SIM」や「5G」など共通するアルファベット表記があるためか、スタッフもすぐに理解してくれます。
パスポート提示や書類へのサインを求められる程度で、指差しで案内してくれるので迷うことはありません。英語が苦手でも、ジェスチャーや書類の指示を見ていれば十分対応できます。実質的にはQRコードを提示すれば話が進むので、英語が話せなくても心配はいりません。

QRコードを見せるだけでスタッフが流れを進めてくれるので本当に楽で助かります。
SIMカードの入れ替えはどうやるの?
現地のカウンターでは、SIMカードの入れ替えや設定は基本的にスタッフが行ってくれます。自分で差し替えて設定して…という手間がないので安心です。取り外した日本のSIMカードは、スタッフが台紙に貼り付けて返してくれるので、そのまま保管しておけば紛失の心配もありません。

帰国後に元のSIMへ戻す作業は自分で行いますが、スマホ側面の小さな穴にピンを差し込んでトレイを引き出し、SIMを入れ替えるだけのシンプルな手順です。SIMは裏表を間違えると入らない設計になっているので、初めてでも安心して扱えます。SIMを差し替えると、そのまま元の日本の通信が使えるようになりました。

帰国後の入れ替えも一度やってみると驚くほど簡単で、難しい作業ではありませんでした!
eSIMのトラブルと解決法

eSIMはカードの差し替えがいらないので、物理的な作業を減らしたい人にはとても便利な方法です。でも、設定やアクティベーションのタイミングで戸惑うこともあります。ここでは私が実際に使ったときの経験をもとに、よくある不安と解決のヒントをまとめてみました。
設定は自分でできる?初めてでも簡単?
eSIMの設定は、購入時に送られてくる説明書に沿って進めます。翻訳は少し不自然な部分もありますが、画面のスクリーンショットがあるので、見比べながらなら迷うことはありません。
OSのバージョンのためか表示が少し違うこともありましたが、基本の流れは変わりません。「設定→モバイル通信→eSIM追加」という基本的な操作さえ分かれば問題なく進められます。落ち着いて画面を見ながら進めれば、数分で完了するくらいのシンプルさです。
私も最初は緊張しましたが、焦らず順番通りにやるのが一番のポイントです。
アクティベーションがうまくいかないときの対処法
eSIMのアクティベーションは、日本で事前に行うタイプと当日有効化するタイプがあります。日本で試しても失敗するケースがあり、その場合は販売元に問い合わせるよう案内されることもありました。
私も事前アクティベーションがうまくいかなかった経験があります。このときは他のSIMを試すためにキャンセルして返金を受けたのですが、現地でやり直せば使えたというケースもあるようです。空港Wi-Fiや別の通信手段を確保できる場合は、現地でアクティベーションするのが実は一番確実な方法だと思います。
当日アクティベーション型のeSIMも試しましたが、出発当日は忙しくて日本での有効化をうっかり忘れてしまいました。現地で有効化しようとするとインターネット接続が必要と言われ、ネットを使うためにネットが必要という困った状況に。
今回は物理SIMも契約していたので、それを使ってeSIMを有効化できましたが、なければ空港のWi-Fiを利用するしかありません。eSIMを使うなら、使用開始までの手順や有効化のタイミングを事前に確認しておくことが大切です。

現地で物理SIMからテザリングでつないで試したらあっさり有効化できて、拍子抜けしました…。
説明画面と違うエラーが出たらどうする?
eSIM設定中に、画面が説明書と違ったり、想定外のエラーが出ることがあります。OSの違いや端末ごとの仕様で表示が変わってしまいっているけれど説明画面が古いまま、というのが原因かなと思っています。
そういうときは、エラーメッセージをそのまま検索してみるのがおすすめです。意外と同じことで悩んでいる人は多くて、同じ状況になった人の解決法が見つかることがあります。
もし自分で解決が難しいときは、販売元に連絡するのが一番確実です。eSIMは自分で設定する分、ちょっとしたトラブルに遭遇しやすいですが、落ち着いて対応すれば大抵は解決できます。

こんなにeSIMが流行っているので、もうちょっとアクティベーションが簡単になってもいいと思うので今後に期待ですね。
モバイルWi-Fiのトラブルと解決法

モバイルWi-Fiは、複数端末をつなげられて便利な反面、受け取りや返却の手間が気になることもあるかと思います。ここでは、実際に利用してみてわかった受け取りや返却の流れ、旅行中のトラブル時の対応についてみていきます。
空港での受け取りはスムーズ?
モバイルWi-Fiは事前にネットで申し込み、空港で受け取るのが一般的です。最近はロッカー受け取りが主流になり、QRコードをかざせばロッカーが開く仕組みなのでとてもスムーズ。
羽田空港で受け取ったときも、ロッカーは出発エリアのわかりやすい場所にあり、迷うことも列に並ぶこともありませんでした。たとえ空港が混雑する時間帯でもスタッフ対応を待たずに受け取れるのは、ロッカー式の大きなメリットです。

申込時に送られる案内メールに詳しい地図があるので、初めての空港でも心配はほとんどありません。自動ロッカーなら受け取りにかかる時間も1〜2分程度で済みます。

出発前に列に並ぶと思うと憂うつですが、ロッカー式ですぐに受け取れるなら時間の計算もしやすいです!
返却が大変って本当?簡単にできる方法は?
返却は到着エリアに設置されたボックスに入れるだけでOKです。係員の列に並ぶ必要もなく、スーツケースを受け取って出口を出たら、その流れで返せるのが便利でした。
私が利用したグローバルWi-Fiでは、予定変更で帰国空港が変わっても、どこの空港でも返却可能でした。連絡なしでそのままボックスに入れるだけなので、急なフライト変更にも対応できます。海外旅行ではフライトの都合で変更も起こりやすいので、返却が柔軟な仕組みは安心感があります。

長いフライトで帰りは疲れていたものの、到着ロビーでそのまま返せるから本当にラクでした。
旅行中にWi-Fiがつながらなくなったら?
旅行中にWi-Fiが突然つながらなくなると焦りますが、まずは端末の再起動を試してみるのが基本です。とてもオーソドックスな方法ですが、意外にこれが効果的な方法です。
また、私が利用したグローバルWi-Fiでは小さなマニュアルが同封されているので、マニュアルも役立ちます。それでも改善しないときは日本語で相談できるサポートが用意されていました。
ホテルや空港のWi-Fiを利用してメールで問い合わせれば、現地にいながらサポートが受けられます。私は今までトラブルに遭遇したことはありませんが、万が一のときのサポートがあるだけでとても心強く感じました。

「困ったら日本語で相談できる」と思えるだけで、安心して旅行を楽しめました。
知っておきたい共通のトラブル解決ポイント

SIM・eSIM・モバイルWi-Fiに共通して起こりやすいトラブルは、事前に知っておくだけでも焦らず対応できます。通信速度が遅いときや設定をやり直すときの注意点、サポートに頼る前にできることをみていきます。
通信速度が遅いときに確認するべきこと
通信速度が急に遅くなったと感じたら、まずは時間帯や利用場所を確認します。ホテルのWi-Fiで経験したことがある人も多いと思うのですが、回線が混み合うことで速度が落ちることがあるためです。
また、契約したプランの容量を超えて速度制限がかかっていないかも要チェック。意外と動画の視聴や写真の送信は容量を消費してしまっています。容量が残っていても速度が遅い場合は、混雑やエリアの影響による一時的なことも多いのです。
こうした場合は、少し移動して人が少ない場所で試したり、時間をずらすだけで改善することがあります。
端末や設定をリセットするときの注意点
通信が不安定なときは、まず端末やWi-Fiルーターの再起動を試してみると改善することがあります。再起動だけであれば設定が消えることはなく、手軽に試せる方法です。
ただし、『ネットワーク設定のリセット』や初期化を行うと、APN情報や接続設定が消えることがあるので注意が必要です。これらの操作は最終手段として考えましょう。APN情報や接続設定はスクリーンショットで控えておくと、復旧がスムーズにできます。
サポートに連絡する前にできること
サポートに連絡する前に、機内モードのオンオフや端末の再起動、APN設定の確認といった基本的なチェックを済ませておくとスムーズです。Wi-Fiルーターの場合は、接続端末数が上限に達していないかや、バッテリー残量も確認しくのも大切。簡単な確認で解決できるケースは意外と多いので、焦らず一つずつ試すのがおすすめです。
なるべくロスタイムを減らすためにも、自分の端末の状況を説明できるように準備しておくと安心です。エラー画面のスクリーンショットなどを添えて連絡すれば、スタッフの方に情報が的確に伝わるはずです。
まとめ

- QSIMやeSIMの設定は初心者でも大丈夫?
- A
手順通りに進めれば問題なくできる
SIMはスタッフにお任せだし、eSIMもスマホの設定画面や手順を事前に見ておけば現地でも落ち着いて対応できます。
- QモバイルWi-Fiの受け取り・返却は面倒?
- A
事前予約で受け取りも返却も簡単に済む
空港のロッカーや返却ボックスを利用すれば、並ばずにスムーズに完了します!
- Q旅先でネットが繋がらなくなったら?
- A
通信を一度リフレッシュしてみるのが基本
機内モードのオン・オフや端末の再起動を試すと、回線がつなぎ直されて改善することがあります。
旅行中は慣れない環境で思わぬトラブルに出会うこともあるので、よくある対処法を知っておくだけで安心感が違うものです。事前に設定の流れや受け取り・返却の手順をイメージしておくと、不安もぐっと減らせます。「これなら大丈夫」と思えたら、ネット環境の準備も旅行準備のひとつとして苦ではなくなるはずです。

自分に合った方法を選んで、快適なネット環境で旅行を思い切り楽しんでくださいね。